【経営学】ソクラテス的経営者が凄い企業を造る
優秀な経営者はソクラテスの考え方を持っていると僕は考えています。
ソクラテスってだれ?
知らないことを知っていると思いこんでいる人よりは、知らないことを知らないと自覚している私のほうが少しは賢いという意味の「無知の知」という考え方を生み出し、問答法という手段を駆使してたくさんの人と議論を繰り広げました。
この「問答法」が重要なのです。
read:http://rules-of-success.jp/vision/socrates/
ん?問答法ってなんだ
問答法というのは、実は自分が何も知らないということを相手に教えてあげるために「なぜ」という言葉を繰り返し言うことで相手を打ちのめす議論の方法です。
例えば、
A「昨日、野球の試合見に行ったんだよね。最高だったわ。」
ソクラテス「なんで野球を見に行ったの?」
A「僕、阪神ファンでさ、最近、阪神熱いじゃない。だから、テレビじゃなくて生で見たくなったんだよね。」
ソクラテス「なんで生で見る必要があるの?」
A「やっぱり臨場感?生だと選手の顔とかも見えるし、」
ソクラテス「なんでテレビでも顔は見えるのにわざわざ球場に行くの?」
A「え、いや。そりゃわかるでしょ。こう、なんていうか。」
ソクラテス「なんでたくさんある球団の中でも阪神なの?そもそもなんで野球が好きなの?なんで?なんで?」
A「・・・」
というふうに相手を追い詰めて自分は無知だと思わせていました。当時はかなり周囲から嫌われていたそうです。そりゃそうですよね。(笑)
ここから学ぶソクラテス的問答法
ソクラテスのように相手を打ち負かす必要はないかもしれません。しかしながら、質問を繰り返すことを通して相手が考えていることを引き出し、その考えを繰り返し長い時間かけ戦わせ、結論を出すことによって組織に本当に必要な方策を作ることができるのです。時には激しい議論の末、ケンカの一つもあるかもしれません。そのくらいの方が組織として健全でいいと思います。
最大の経営者とは
ここから、学べることは経営者は自分の意見だけで方針を決めるべきではないということです。自分は無知だ、まだまだこの組織を運営していくには力が足りなすぎると思い、周囲の仲間からも意見を引き出し、議論を繰り広げることで最善の策を皆で作り上げていくことが必要になると思います。つまり、経営者は司会者でいいのです。
皆さん、ソクラテス的経営者、是非参考にしてみて下さい。