無一文ヒッチハイクで中国地方一周の旅!5日目

 

5日目!とうとう折り返しです。今日は下関を出発し松江まで行きます。午後3時には着いてるだろうと思っていました。しかし、山陰はそれほど甘くありませんでした。

 

あと、山陰はひたすら山だったのでほとんど写真ないですね。笑

 

看護師のお母さん

今日のはじめに乗せていただいたのは、たまたま娘さんの忘れ物を届けに行った帰りのお母さんでした。なんという偶然。吉見周辺まで送っていただけることになりました。ありがとうございます。そのお母さんは看護師で、娘さんも看護師学校に通っているらしく親子ともども看護師なんだあと感心しました。

 

話の中で旦那さんがヒッチハイカーを自宅に連れてきて家に泊めたという経験があるというエピソードを聞きました。凄くないですか?見ず知らずの人を家に招くこの家族の器の大きさを感じました。

 

 

加えて、おにぎり3つとサンドイッチ、爽健美茶経口補水液という大量の差し入れをコンビニで買ってくださいました。久々にきちんとした朝ごはんを食べた気がします。残った分はまた別のタイミングで食べましょう。本当にありがとうございました!

 

夏みかんのガードレール

次に乗せていただいた方は仕事の行き道で僕を拾ってくださいました。海岸沿いを車で走っていたのですが、時々オレンジ色のガードレールがあることを教えてくれました。普通は白色ですよね。

 

この地域では夏みかんが有名なため、それをイメージしたガードレールにしているそうな。眺めていると爽やかな感じがしました。

 

他にも地域のことについてたくさん教えていただきましたが、ありすぎるので割愛させていただきます。乗せていただいてありがとうございました。

 

今から角島観光!というご夫婦

何もない大自然のバス停の付近でヒッチハイクしていると、すぐに次の車が止まってくれました。今から角島大橋を見に行くそうで、僕は昨日観光してきたことから少し自慢げに「あそこは行って損ないです!」と言っていました。天気も良かったので良い景色が見られたのではないかなと思います。観光楽しんでください!ありがとうございました!

 

偶然!地元民との遭遇

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車通りもほとんどなく永遠のように続く山道のど真ん中でミスチルの「未来」という曲で出てくるようなヒッチハイクをしていると、堺ナンバーの車が僕の前に止まりました。ドライバーさんは老夫婦で、仕事の連休を利用して山口県を観光していたそうなのです。

 

話をしていると、家が自転車で5分くらいの距離にあることがわかりました。聞き慣れた話し方、知っている土地の話。こんな辺境の地で地元民に会える幸せを噛み締めながら大きな縁を感じていました。

 

そのご夫婦には大変お世話になり、日本海定食という1,000円を超える海鮮の定食をご馳走していただき、さらに2,000円のカンパ、お茶までいただきました。また地元に帰ったときにお世話になります!本当にありがとうございました!

 

理想のヒッチハイク場所

そこからヒッチハイクの良い場所が見つからず微調整を繰り返し合計5km以上は歩きました。そこでふと「車が止まらないのは自分が悪いのではないか?」と思いました。

 

ドライバーさんにとって止まりやすい場所なのか、ボードに書く行き先は適切か。色々思案しました。

 

またこのことは10分で車を止めるヒッチハイクの方法などのタイトルで記事にしたいと思っていますが、ドライバーさんのことを考えるというきっかけになる考え方でした。まあそれはまた後日。

 

小さな子供なら苦手なタイプでも可愛く見える

次に乗せていただいた車は、お祖母さんとお孫さんが2人という車でしたが、お孫さんが小さくてとても可愛いのです。助手席に座っている小学校高学年くらいのお姉ちゃんと、僕と一緒に後部座席に座っている小学校低学年くらいの弟くんという2人でした。

 

お姉ちゃんの方は正論を棘のある言葉でズバズバと言う、できる女タイプ、弟くんはなんともお姉ちゃんの尻に敷かれてそうな鼻水小僧タイプとわかりやすい兄弟関係だなあと思いました。

 

僕は個人的に正論を棘のある言葉でズバズバ言う、できる女タイプの女性が苦手なのですが、なぜなんでしょう。子供なら可愛く見えちゃうんですね。笑 凄い違和感と不思議な感覚を味わいました。

 

別れ際に1,200円ほどのカンパをいただきました。山陰の方は総じて優しい。ありがとうございます!

 

凄い女性ヒッチハイカーの話

次に乗せていただいたのは、ご主人の退職後忙しさゆえ現役の頃に旅行などに行けなかった罪滅ぼしのため、あらゆる土地をドライブで回っている老夫婦でした。今までにヒッチハイカーを何人か乗せているそうなのですが、その中の一人のエピソードが凄いのです。

 

女性で荷物をほとんど持たず、1人ヒッチハイクで日本中を回っている人の話でした。風呂は川で水浴びをし、来ている服は1着だけ。どういう意味でのヒッチハイクなのか理解できない想像を超える人でした。その夫婦はその女性を拾い、風呂に入らせ、服をあげたそうです。ご飯もたらふく食べさせて、色んな役立つものを持たせました。でも、最後まで名も出身もわからなかったそうです。

 

話から相当なお金持ちの娘で今の生活に違和感を感じ、生き方を探すために家柄や地位、女を捨て旅に出たことがわかりました。覚悟を持って旅に出る。僕も理想の生き方があります。しかし、その女性のような覚悟を持っているかと言われれば自信を持って答えられません。すべてを捨てる覚悟で自分のしたい生き方を貫こうと思いました。

 

陽気な面倒見のよいおじさん

車通りの割にやたら駐車場のでかいセブンイレブンの前で降ろしていただき、次の車を探しました。そして、20分後くらいに車が止まってくれました。ドライバーさんは人当たりの良い方でドライバー目線の色んなアドバイスをしてくださいました

 

勉強になります。こんな人になりたいなと思う方でした。たくさんのアドバイスをいただいた上、かなりの距離を乗せていただいたき、ありがとうございました!

 

GO EAST

辺境の地でダンボールをもらえるような店もない中で、ダンボールがあと一枚になってしまいました。ここで書くことは決まっていますね。

 

東へ

 

よくテレビCMなどで出てくるような行き先の教え方です。笑 目的地を正確に書いてしまうと、その地へ到着してダンボールがなくなったときに掲げるボードがなくなってしまいます。時刻は4時半で松江まであと160km程あります。7時を過ぎると車が全く通らなくなるという話も聞いたので、かなり絶望的ですが、進むしかありません。Go East!

 

大感謝!160kmの長距離ドライブ

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今日はここで野宿かなと思いながら、ダンボールを持って30分ほど立っていると一台の車が止まってくれました。その男性は手前の街に住んでいるのにわざわざほぼ最東端の松江まで行ってくれると言うのです。

 

この人はなんていい人なんだと悟りを開いたような風格を持つこの方に溢れ出る感謝を伝えまくっていました。本当にありがとうございます…!

 

2時間半かかる道中たくさんの話をしました。地域おこしのお仕事をされているそうで、凄いなあと思うことばかりでした。夢を語らい、本当に良い時間を過ごしました。心から感謝しています。また大阪で飲みましょう!

 

島根の先輩との熱い話

今日中に松江に着くことができないと思っていたので、本当にありがたかったです。松江駅前で先輩と合流し、酒でも飲みに行こうと言う話になりました。

 

話していると応援団あるある、途中から熱い話になるという現象が起こり、応援団についてのたくさんの深くて熱い話をしました。やっぱり応援団のことについて話をするのが一番楽しい!真剣な話をするときは酒は飲まないと決めているのですが、これはこれで良い夜でした。

 

そのまま先輩の寮に泊めさせていただくことになり、代行タクシーでそこまで向かいました。美味しいご飯をご馳走していただきありがとうございました!

 

最後に

高速道路に乗って楽に進んできた前半の旅に比べ、山陰の下道ヒッチハイクは地獄でした。車が少ないし、「止まって!」というジェスチャーをしたときの反応もあんまりない。ヒッチハイクって難しいんだと初めて思いました。今まで高速道路に甘えていたのだなあ。

 

どんな環境でも強くあるべし!自分に言い聞かせます。それでは。

 

 

【今日の旅の足跡】

下関の先輩の家(8:30)→下関駅→吉見→川棚→角島方面と長門方面の分かれ道→萩市内→萩しーまーと→道の駅たまがわ→益田→三隅バイパス前→松江市街(20:30)→島根の先輩の家(24:00)

 【今日の総移動距離】

 400km

【残っている食料】

非常食、塩飴、ふくせんべい、お菓子、爽健美茶500ml、経口補水液500ml、伊右衛門500ml

【残金】

3,840円(グルメカード券500円分)

 

 

次の日に続く↓↓

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